簿記検定試験(日商簿記3級レベル)合格のための勉強の秘訣

借入金の本質について

今日は、『借入金の本質』についてお話します。

 

みなさんは、借入金ってなんでしょうか?と問われたらどのように答えますか?

 

他人から借りているお金、借金でしょって答える方が多いと思います。

 

確かに、表面的な意味合いは間違いありません。

 

しかし、本質的な意味では違う考え方ができるのではないかと思います。

 

私の場合、借入金って何?と聞かれたらこう答えます。

 

借入金とは、『自社が将来稼がなければならない利益の前借』ですと答えます。

 

少し話は変わりますが、借入金の返済原資ってなんでしょうか?

 

細かいことを考えなければ、一般的に、税金を引いた後の利益(税引き後当期利益)に減価償却費(自社の固定資産の価値の減少分)を加えた金額を借入金の返済原資と考えます。

 

つまり、借入金は利益で返済することになります。
(※ 単純に考えるため、今回は減価償却費についてはとりあえず無視してお話しします。)

 

ということは、見方を変えれば、借入金=利益と考えることができます。

 

更に、借入金には返済期間があります。

 

その期間が仮に5年間だったとすると、借入金の元本は5年分の利益の前借となります。

 

こう考えると、私がはじめにお話ししました、借入金とは『自社が将来稼がなければならない利益の前借』という意味がしっくりくるのではないでしょうか?

 

では、借入金を利益と認識することに意味はあるのでしょうか?

 

私は非常に大きな意味があると思います。

 

経営者の皆様は、自社の借入金残高をすぐに言えますでしょうか?

 

その借入金残高は将来自社が稼ぎださなければならない利益です。

 

それも、『税金を引いた後』の利益です。

 

ちなみに、法人税等の税率を40%と考えると、利益から税金を引いた後の残りは60%になります。

 

仮に、現在の借入金(すべて運転資金と仮定)の残高が1億8千万円あったとします。

 

その場合、将来稼ぐべき利益(税引き前)は1億8千万円÷60%=3億円になります。

 

つまり、借入金全額を返済するためには、返済期間内に3億円の利益を生み出さなければならないことになります。
(借換などを考慮しないで考えた場合)

 

借入金は利益であるという認識でないと、借入金を返済するためにどれだけの利益を稼ぎださなければならないかを見誤ってしまいます。

 

そのため、借入金の本質をしっかりと理解した上で経営を行うことが大切だと考えます。

 

(注) 設備資金に係る借入金の場合には、減価償却費の概念もあわせて考える必要がありますが、減価償却費も含めて考えると説明が複雑となるため、今回は考慮せずお話しさせていただきました。
ご了承ください。

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