簿記検定試験(日商簿記3級レベル)合格のための勉強の秘訣

経費の性質

経費を削減するには、経費の性質を知ることが大切です。

 

経費には、2種類の性質があります。

 

今日は、経費の性質についてお話しします。

 

現在の不況下において、多くの中小企業は経費削減を実施又は検討されていると思います。

 

経費削減で重要なことは、どの経費を削減することが自社にとって一番効果的なのかを認識することです。

 

経費には2種類の性質があります。

 

1つは、「売上高に変動する経費」です。

 

もう1つは、「売上高に変動しない経費」です。

 

一般的に、前者を「変動費」といい、後者を「固定費」といいます。

 

変動費とは、売上高の増減に比例して変動する費用のことをいいます。

 

具体的に言うと、商品や原材料の仕入れ、外注費などが挙げられます。

 

次に固定費とは、売上高の有無にかかわらず発生する費用です。

 

具体的に言うと、人件費、地代家賃、租税公課、管理費、支払利息などが挙げられます。

 

これから経費削減を検討される方は、まず自社の経費を変動費と固定費に分けることからはじめて見てはいかがでしょうか。

 

理想としては、すべての経費について見直しが行えればベストですが、時間と労力の関係から削減する経費について優先順位をつけ、削減する経費を絞ってから行われた方が効果的です。

 

例えば、変動費の削減(粗利益率の改善)を行う場合には、仕入方式や支払方法の変更による仕入単価の引き下げ、在庫の見直しによる廃棄ロスの減少、外注から内製への変更などの検討が必要です。

 

固定費の削減を行う場合には、人件費の見直し(諸手当等の見直しや賞与カットなど)、地代家賃の引き下げ交渉、効率化による管理費用の削減などの検討が必要です。

 

ここで重要な着眼点は、経費の削減による効果です。

 

例えば、卸売業の例でお話しすると、

 

変動費を削減(粗利益率の改善)した場合には、損益計算書の粗利益(付加価値)に影響を与えます。

 

固定費を削減した場合には、損益計算書の営業利益より下の利益に影響を与えます。

 

皆様はどちらを優先して削減されますか?

 

私なら変動費の削減(粗利益率の改善)を優先します。

 

理由は、変動費が粗利益(付加価値)の増減に大きく影響するためです。

 

変動費が少しでも削減(粗利益率の改善)できれば、実質的に増益にすることが可能となります。

 

その効果は売上高が増加すればするほどに、粗利益の増加に繋がり大きくなっていきます。

 

反対に売上高が減少したとしても、減益幅を抑えることができます。

 

固定費の削減の場合には、売上高の増加には比例せず一定であるため、増益は一時的です。

 

反対に売上高が減少した場合も一定であるため、多少の削減では効果が低いと考えられます。

 

ただし、現在の低価格志向から変動費の削減(粗利益率の改善)は非常に厳しいのが実情です。

 

大企業のようにスケールメリットを享受できるならともかく、中小企業の場合には簡単には行きません。

 

まずは、できるところから実行していかれることをお勧めします。

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