簿記検定試験(日商簿記3級レベル)合格のための勉強の秘訣

決算書の健康診断 その1(資産編)

 

今日は、『決算書の健康診断 その1』ということでお話ししたいと思います。

 

先日、会社で6月の健康診断の日程のアンケートが回覧されてきました。
年に1度の健康診断(人間ドック)です。
私はというと毎年、特に問題もなく視力以外はオール「A」です。

 

みなさんは、ご自身の健康診断だけでなく、自社の健康診断を行っていますでしょうか?

 

会社は、毎年決算になると『決算書』を作成します。
決算書には、『貸借対照表』や『損益計算書』などがあります。
この中で『貸借対照表』は、人間で言うと『体』と言えます。
貸借対照表には、会社の財産と債務が記載されています。

 

簡単に言うと、債務よりも財産が多ければ会社は健康な状態と言えます。
反対に、財産よりも債務が多ければ会社は不健康な状態と言えます。

 

でも、その場合に比べる財産が本当にすべて財産と言えるでしょうか?

 

例えば、『売掛金』です。
すべて回収可能な債権でしょうか?
回収できない売掛金は、貸借対照表に財産と記載されていても実態は財産では
ありません。

 

そのほかにも、例えば下記の財産についても、実際の内容を確認する必要があります。

 

@商品などの棚卸資産
A土地などの不動産
B有価証券などの金融資産

 

@の棚卸資産ですが、中には流行遅れなどでずっと会社の倉庫に保管されている
ものはありませんか?
また、購入当初の価格ではすでに売れない商品が購入当時のままの価格で貸借対照表の
棚卸資産に計上されていませんか?
これらは、実態にあわせ商品価値を見直す必要があります。

 

Aの土地などの不動産ですが、実際に今の価値を確認したことはありますか?
例えば、毎年国税庁から発表される路線価などで価値を確認し、貸借対照表の土地に計上
されている金額と比較してみましょう。
参考までに、路線価は、一般的に時価の8割程度の価値を意味しますので路線価で算出した
土地の価値を8割で割り戻した金額と比較すると、なお現在の価値の比較ができます。

 

Bの有価証券などの金融資産ですが、実際に現在の価値で評価していますか?
例えば、上場企業であれば株価は発表されていますので確認できます。
また、未上場企業であれば決算書を入手すればざっくりと価値を確認することができます。
この場合に、貸借対照表に計上されている有価証券の金額と上記で再評価した金額に
どの程度の差異があるのか比較してみましょう。

 

上記のように、会社の決算書(貸借対照表)の財産に計上されている金額について、
毎年人間と同様に健康診断してみてはいかがでしょうか?
意外な結果がみつかるかもしれません。

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